江戸妖怪界隈

江戸時代の妖怪たちを崩し字と共に分かりやすく紹介します♪

船幽霊

[10]船幽霊 ~妖怪双六~

haname 今回は、船幽霊です

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一寿斎芳員画『百種怪談妖物双六《むかしばなしばけものすごろく》』
(安政五[1858]年刊)
百種怪談妖物双六(国会)+


百種怪談妖物双六(国会)

鯨波《くじらなみ》の舩幽靈《ふなゆうれい》

二 れんぎぼう
三 あかなめ
四 おいわ
五 しつとのねん


haname 海で船に乗っている時に船幽霊は現れます。

「ひしゃくちょーだい」って言うから柄杓《ひしゃく》を渡すと、船幽霊は柄杓に海水を汲んで船に入れてくるので、船が沈められてしまうのです。

 だから、船幽霊に会ったら、底の抜けた柄杓を渡せば、水を汲めないので助かるとか。

 鯨波は新潟県の地名ですが、船幽霊の伝承があったのでしょうか?
 単に「波」って付くのがいかにも海って感じだからセレクトされたのですかね?

haname ちなみに、ここに書いていない一と六が出た場合は、その場に留まって移動できないようです。
 ただ、一回休みというわけではなく、次の順番は普通に来るようです。

 一回休みのコマは別で存在します。



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三つ目アイコン 僕はよく柄杓で水を掛けられるよ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname お前が犬みたいに、あちこちでオシッコ掛けてるからだよ北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 









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[24]舟幽霊 ~『狂歌百鬼夜興』に描かれた妖怪たち~

haname 今回は、に現れて沈めようとする舟幽霊ですヾ(๑╹◡╹)ノ"


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狂歌百鬼夜興
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舟幽霊01舟幽霊02
『狂歌百鬼夜興《きょうかひゃっきやきょう》』[天保元(1830)年刊、菊廻屋真恵美《きくのやまえみ》編、青洋《せいよう》画、虎岳《こがく》画]
大阪公立大学中百舌鳥図書館所蔵(CC BY)国書データベース
※カラーの画像は、こちらでご覧になれます。国書データベース
※以下、赤字の書入れは筆者。


【原文】

舟幽灵《ふないうれい》  梅季《ばいき》

 西海《さいかい》へ 沈ミし霊の 燃ゆる火に 陰弁慶《かげべんけい》も 出て祈れかし


【現代語訳】

舟幽霊  by 梅季《ばいき》

 西海に沈んだ霊[九州の壇ノ浦に沈んだ平家の霊]燃えている火を見て、家の中でしか威張れない陰弁慶[「内弁慶」と同じ意味]憐《あわ》れんで、外に出てきて祈っています。


haname【解説】

 この狂歌での舟幽霊は、平家の霊による怪火のようです。
 源氏の弁慶から生まれた、陰弁慶という言葉を用いてシャレています。

 挿絵は、高入道が持つから出てきた、に乗って柄杓《ひしゃく》を持つ舟幽霊描かれています。


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狂歌百鬼夜狂
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『狂歌百鬼夜狂《きょうかひゃっきやきょう》』[天明五(1785)年刊、平秩東作《へづつとうさく》編]狂歌百鬼夜狂 / へつゝ東作 [編]


【原文】

   舩幽灵《ふないうれい》  有正《ありまさ》

 面色《めんしよく》も 青海原《あをうなばら》に 浮かみしハ 舩幽灵を 言ひに出《いだ》しか


【現代語訳】

   船幽霊《ふなゆうれい》  by 算木有正《さんぎのありまさ》

 青海原[青く広い海]に映った自分の青白い顔色を見て、「船幽霊だ!」言い出したのでしょうか。


haname【解説】

 船幽霊の正体は、海面に映った自分の顔だったということでしょうか。


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今昔画図続百鬼
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Konjakuzokuhyak2Tori_0016Konjakuzokuhyak2Tori_0016+
『今昔画図続百鬼』[安永八(一七七九)年刊、鳥山石燕作画]



【原文】

   舟幽霊《ふなゆうれい》

 西國《さいごく》、又は北國《ほくこく》にても、海上《かいじやう》の風激しく、浪《なミ》高き時ハ、波の上に人の形の物、多く現れ、底《そこ》無き柄杓《ひしやく》にて、水を汲《く》む事有り。
 是を舟幽灵《ふなゆうれい》と言ふ。
 是は門渡《とわた》る舟の楫《かぢ》を絶えて、行方《ゆくえ》も知らぬ魂魄《こんぱく》の残りなるべし。


【現代語訳】

   舟幽霊《ふなゆうれい》

 西国、または北国でも、海上の風激しく波が高い時は、波の上人の形をした物が多く現れ底が無い柄杓《ひしゃく》で、水を汲む事があって、これを舟幽霊と言います。
 これは海を渡る舟遭難して、行方不明になった霊魂が、この世残ったものでしょう。


haname【解説】

 舟幽霊「柄杓をよこせ」言うので、そのままの柄杓渡すと、船の中汲まれ船が沈むが、底を抜いた柄杓渡すと、水が汲めないので助かる、というのがよく聞く話です。
 しかし、ここでの舟幽霊最初から底の無い柄杓を持っているようで、船の中汲みようがないので、人畜無害ですねヾ(๑╹◡╹)ノ"
 どちらにしても、舟幽霊は、海が荒れている時は、船を出さないようにする戒めとして、生まれたのかもしれませんね。

 挿絵は、薄くて見にくいかもしれませんが、船に乗って柄杓を持つ舟幽霊描かれています。


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狂歌百物語
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狂歌百物語
『狂歌百物語《きょうかひゃくものがたり》』三編「牡丹燈籠」[嘉永六(一八五三)年刊、天明老人尽語楼《てんめいろうじんじんごろう》編、竜斎正澄《りゅうさいまさずみ》画]
※富山大学附属図書館ヘルン文庫所蔵 富山大学学術情報リポジトリ


haname【解説】

  挿絵は、霊の形になって、船を襲っています。


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船幽霊関連記事(本館)
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三つ目アイコン 柄杓よこせ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"


haname ん? この柄杓で、お前から水を掛ければいいのか? それともそのままパコンと叩けばいいのか?北見ヾ(๑╹◡╹)ノ"



妖怪画本・狂歌百物語
京極 夏彦
国書刊行会
2008-08-01









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プロフィール

北見花芽

文学やったり音楽やったり美学を貫いたりしてる自由人です♪
一応、それなりに江戸文学の専門的な研究をして、それなりの学位を取得していますヾ(๑╹◡╹)ノ"

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