江戸妖怪界隈

江戸時代の妖怪たちを崩し字と共に分かりやすく紹介します♪

[29]「狐火」~パクり本(『怪物画本』)と本家(鳥山石燕の妖怪画)を比べてみたよヾ(๑╹◡╹)ノ"~

haname 今回の「パクり本(『怪物画本』)と本家(鳥山石燕の妖怪画)を比べてみたよ」は、「狐火」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画をまんまパクって作られた『怪物画本』を、元になった鳥山石燕の妖怪画と比較するという、意味があるのか無いのかよく分からない企画でございますヾ(๑╹◡╹)ノ"

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『怪物画本《かいぶつえほん》』「狐火《きつねび》」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]



『画図百鬼夜行』巻1「狐火《きつねび》」[安永五年(一七七六)年刊、鳥山石燕作画]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。


haname【解説】 狸の次は狐ですw

火のついた棒を口にくわえた狐の姿が描かれています。
真ん中のだけが、なにもくわえずにお尻をあげてますがw
奥の山にも何匹かいますね。

『怪物画本』の方はカラーなのはいいのですが、なんか絵がポヤンとしてしまりがないですね。

狐火に関しては、これまた過去記事に詳しいので、そちらをご参照ください。



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三つ目アイコン コンコン三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname キツネのマネか?北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 

三つ目アイコン ううん、「誰も僕にお金を持って来ん来ん」って嘆いてるの三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"




画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




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[14]狐火 ~『狂歌百鬼夜興』に描かれた妖怪たち~

haname 今回は、火の気がないのに謎の火が燃えている現象、いわゆる怪火《かいか》一種狐火《きつねび》ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
 怪火には鬼火青鷺火などいろいろありますが、狐火が一番メジャーですかね。
 狐火が起こす怪現象で、そもそも、同様に、狐自体当時妖怪扱いされていました。


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狂歌百鬼夜興
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狐火
『狂歌百鬼夜興《きょうかひゃっきやきょう》』[天保元(1830)年刊、菊廻屋真恵美《きくのやまえみ》編、青洋《せいよう》画、虎岳《こがく》画]
大阪公立大学中百舌鳥図書館所蔵(CC BY)国書データベース
※カラーの画像は、こちらでご覧になれます。国書データベース
※以下、赤字の書入れは筆者。


【原文】

▢狐火  鰕丸《えびまる》

 若草の 青む春野を 見渡せば 雨に混じりて 燃ゆる狐火


【現代語訳】

▢狐火  by 鰕丸《えびまる》

 若草青々と茂る春の野原見渡すと、に混じって狐火青く燃えているよ。


haname【解説】

 狂歌は、が降って火の気がないはずなのに、春の野火が燃えているのが見える、という怪現象を詠んでいます。
く燃ゆる」とは書かれていませんが、む春野」火の色青い事を示しています。

 このページの挿絵遊郭モチーフにして描かれているので、狐火天狗のお供の下男として描かれ、夜道照らしています。
 この狐さんとかから火を吐いているわけではなく、普通に松明《たいまつ》くわえていますね。


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画図百鬼夜行
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石燕石燕+
『画図百鬼夜行』[安永五年(一七七六)年刊、鳥山石燕作画]




haname【解説】

 先行鳥山石燕の妖怪画集では、特に妖怪っぽくはないリアルな狐さんが、三匹描かれています。
 左右の狐は、『狂歌百鬼夜興』同様に、松明[ひょっとしたら骨?]くわえており、真ん中の狐お尻上げ、そのには骨のようなもの描かれています。


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狂歌百物語
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狂歌百物語
『狂歌百物語《きょうかひゃくものがたり》』[嘉永六(一八五三)年刊、天明老人尽語楼《てんめいろうじんじんごろう》編、竜斎正澄《りゅうさいまさずみ》画]
※富山大学附属図書館ヘルン文庫所蔵 富山大学学術情報リポジトリ



haname 【解説】

 こちらも妖怪っぽくないリアルな狐さん描かれていますが、松明くわえているわけではなく、左横は、口から吐いたのでしょうか?


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本朝食鑑
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haname これだけでは尺が足りないので、当時狐火について書かれた記述を少し紹介します。

本朝食鑑
『本朝食鑑』巻十一[元禄十(一六九七)年刊、人見必大《ひとみひつだい》作]



【原文】

 若《も》し、夜行、忽《たちま》ち野火《やくわ》を見るに、其の青く燃ゆるは、狐尾《きつねのを》、火を放つ也。
 或《あるい》は、謂《い》ふ、狐、人の髑髏《どくろ》、馬の枯骨《ここつ》、及び、土中の朽木《くちき》を取りて、以て、火光《くわくわう》を作すと。
 未だ詳《つまび》らかならず。


【現代語訳】

 もし、に歩いていて、思いがけなく野原謎の火を見たなら、その青く燃えている火は、狐の尾が放ったです。
 また、は、人のドクロ馬の白骨、及び、土中の朽《く》ち木を使って、火の光作ると言います。
 しかし、その詳細はまだ明らかになっていません。



haname 【解説】

 やはり、狐火野原に出て、青いようです。
 尻尾ビュンっと振ったり地面こすったりして、火を起こしたのでしょうか?

 ほかのとして、は、人のドクロ馬の骨土中の朽ち木を使って火を作ったと書かれています
 鳥山石燕の絵描かれていた、骨らしきものがそうでしょうか?
 が、単にそれらを燃やしたのか、化学反応的な作用を利用したのか、いずれにしても、詳細は不明だそうでヾ(๑╹◡╹)ノ"


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haname
 うわあ、狐火だ!北見ヾ(๑╹◡╹)ノ"


三つ目アイコン 違う、違う、僕の頭光ってるだけだよ!三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"


妖怪画本・狂歌百物語
京極 夏彦
国書刊行会
2008-08-01









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北見花芽

文学やったり音楽やったり美学を貫いたりしてる自由人です♪
一応、それなりに江戸文学の専門的な研究をして、それなりの学位を取得していますヾ(๑╹◡╹)ノ"

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