
鳥山石燕の妖怪画(『今昔画図続百鬼』)には解説文が書かれているので、原文と現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"
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『怪物画本《かいぶつえほん》』「守屋靈《もりやのれい》 寺突《てらつゝ》き」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]
『今昔画図続百鬼』巻一「寺《てら》突《つゝ》き」[安永八(一七七九)年刊、鳥山石燕作画]
※画像の調整、赤字の書入れは筆者。
【原文】【現代語訳】
【解説】
【原文】【現代語訳】
寺突《てらつゝ》き
寺突《てらつつ》き
物部大連守屋《ものゝべのおゝむらじもりヤ》ハ、佛法《ぶつぱう》を好まず、厩戸皇子《むまヤどのわうじ》の為《ため》に滅ぼさる。
物部守屋《もののべのもりや》は、仏教を好まなかったので、仏教を推進した厩戸皇子《うまやどのおうじ》(聖徳太子)によって滅ぼされました。
物部守屋《もののべのもりや》は、仏教を好まなかったので、仏教を推進した厩戸皇子《うまやどのおうじ》(聖徳太子)によって滅ぼされました。
其の霊《れい》、一ッの鳥と成《な》りて、堂塔伽藍《だうとうがらん》を毀《こぼ》たんとす。
守屋の霊は、一羽の鳥となって、寺の建物を壊そうとしました。
是を名付けて寺突《てらつゝ》きと言ふとかや。
守屋の霊は、一羽の鳥となって、寺の建物を壊そうとしました。
是を名付けて寺突《てらつゝ》きと言ふとかや。
この鳥を名付けて、寺突《てらつつ》きと言うそうです。

どちらも、ほぼ同じ構図で、息絶えた守屋の、印を結んでいる手の中から、鳥が飛び立つ様子が描かれています。
ただ、髪型がちょっと違って、『怪物画本』の方は刀が省略されています。
寺突《てらつつ》きという鳥の正体は、キツツキの一種のアカゲラだと言われているので、『怪物画本』の方はそれっぽい着色がしてあるのでしょうかね。


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