江戸妖怪界隈

江戸時代の妖怪たちを崩し字と共に分かりやすく紹介します♪

江戸時代

[16]一つ目 ~妖怪双六~

haname 今回は、一つ目です

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一寿斎芳員画『百種怪談妖物双六《むかしばなしばけものすごろく》』
(安政五[1858]年刊)
百種怪談妖物双六(国会)+


百種怪談妖物双六(国会)

𠺌ヶ原《うそがはら》の獨目《ひとつめ》

一 たこの入道《にうだう》  三 せうけら
四 はらつゞみ  六 山をとこ



haname いわゆる一つ目小僧ですが、雨降り・笠・舌出し・丸盆に豆腐という、典型的な豆腐小僧のスタイルです。

 豆腐に紅葉マークがないのが残念です。

 この一つ目は派手な振袖を着ているので、小僧ではなく娘ではないかという説もありますが、豆腐小僧は派手な着物を着ていることが多々あるので、一概にそうとも言えないでしょう。

 ただ、明らかに一つ目娘が描かれている書物もあるので。。。
大時代唐土化物-3巻007



 うーん、笠の中身の髪型がわかればはっきりするんですがねえ。
 ここではとりあえず、一つ目小僧としておきます。

 そういえば、歌川芳藤『当ものかわりあんどん』にも、一つ目娘が描かれているのですが、キャプションは「一ツ目子ぞう」となっています。
 男でも女でも一つ目の子供の妖怪の名称は「一つ目小僧」ということなのでしょうか?


 𠺌ヶ原《うそがはら》という架空の地名に関しては、唐傘お化けの時にまた触れますが、「𠺌[口偏に鬼]」という見慣れない字が使われています。
 鬼一口《おにひとくち》みたいに豆腐をぺろりと食べてしまうということでしょうかね???

『伊勢物語』第六段「芥川」の鬼一口のエピソードは雷雨の時なので、雨降りと言う豆腐小僧が出現するシチュエーションともからめたのでしょうか?


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haname その額の目を一つ目に分けてやれよ北見ヾ(๑╹◡╹)ノ"
 

三つ目アイコン 実は、二つ目から目を一つ貰って、僕は三つ目になったんだよ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"









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[15]提灯お岩 ~妖怪双六~

haname 今回は、提灯お岩です

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一寿斎芳員画『百種怪談妖物双六《むかしばなしばけものすごろく》』
(安政五[1858]年刊)
百種怪談妖物双六(国会)+


百種怪談妖物双六(国会)

挑灯《ちやうちん》お岩《いハ》

一 一本あし
三 砂村《すなむら》のをんねん
四 上り



haname 有名な葛飾北斎の「百物語 お岩さん」を元に描いたのでしょうね。

お岩さん
葛飾北斎 - WgFAson4ZsPVJA at Google Cultural Institute, zoom level maximum, パブリック・ドメイン, リンクによる


北斎のお岩さんは、歌舞伎(『東海道四谷怪談』)のワンシーンを元に、創り上げたものです。


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鼻提灯+


haname 鼻提灯三つ目。。。北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 









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[14]腹鼓 ~妖怪双六~

haname 今回は、腹鼓《はらつづみ》です

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一寿斎芳員画『百種怪談妖物双六《むかしばなしばけものすごろく》』
(安政五[1858]年刊)
百種怪談妖物双六(国会)+


百種怪談妖物双六(国会)

丁鳴原《たんぽはら》の腹鼓《はらつゞみ》

二 九尾《きうび》の狐《きつね》
三 茂林寺《もりんじ》
四 やまびこ
五 見越入道《みこしにうだう》

はらの皮《かハ》そんじて一ト廻《まハ》りやすみ


haname どこからともなく聞こえてくる鼓の音は、タヌキが腹を膨らませて打っている腹鼓だろう、というやつですね♪

 今と違ってこの頃はさえぎるような大きな建物もなく、夜も騒がしくなかったでしょうから、目では全く確認できないようなかなり遠くの音も、風に乗って聞こえてきたのでしょうね。

 全国各地にこのような伝承はあるようで、有名どころでは「本所《ほんじょ》[東京都墨田区]七不思議」の一つに「狸囃子」があり、童謡の「証城寺の狸囃子」もこの手の伝承を元に作られた歌です。


haname 歌のように、この絵でもちゃんと十五夜と思われる満月の下で腹鼓を打っていますね。

 描かれている花は、紫が桔梗《ききょう》で、黄色が女郎花《おみなえし》でしょう。

 どちらの花も「秋の七草」です。

 お月様には、「腹の皮損じて一廻り休み」と書かれています。

 調子に乗って叩きすぎたのか、腹の皮が破れて一回休みということです。


haname「たんぽ原」はおそらく実在の地名ではないと思われます。

「たんぽ」は綿などを布で包んで球状にして、棒を取り付けたりしたものです。
 墨をつけてポンポンと叩いて拓本をとったり、刀をポンポンと叩いて掃除するときなどに使います。
 つまり「たんぽ」を使う際の、「ポンポン」という動作から腹鼓の音を連想して付けられた架空の地名でしょうのでしょう。
 あるいは、タヌキの膨らんだお腹が「たんぽ」の形みたいだからでしょう。

「たんぽ」は漢字で「打包」と書きます。
 更に漢字を変換すると、「包《つつみ》」→「鼓《つづみ》」、「原」→「腹」、従って「たんぽ原」→「打鼓腹」となります。
 つまり、「たんぽ原」は「腹鼓を打つ」と言う意味になります。

 ここでは「たんぽ」は「丁鳴」という字になっていますが、これは腹鼓が「数丁[一丁(町)は約109メートル]もの距離まで鳴り響く」という意味で当てられた、完全な当て字でしょうね。


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三つ目アイコン ペチペチ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname 何やってるの?北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 

三つ目アイコン タヌキが腹鼓なら、僕は頭鼓かなって三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"









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[13]海坊主 ~妖怪双六~

haname 今回は、海坊主 です

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百種怪談妖物双六(国会)

玄海洋《げんかいなだ》の海坊主《うみぼうず》

一 たこ入《にう》だう
二 やまびこ
三 三つめ大僧《だいそう》
四 かつぱ
五 山をとこ


haname 海に現れて船を沈める系の妖怪ですね。

 この手の伝承は各地にあったようなので、玄界灘としたのは、単に実在の地名を書いてリアリティーを出そうとしただけだと思われます。


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haname 君はただのクソ坊主だけどね北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 









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[12]あかなめ ~妖怪双六~

haname 今回は、あかなめ です

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底闇谷《そこくらだに》の垢甞《あかなめ》

一 舩《ふな》ゆう霊《れい》
三 せうけら
五 かつぱ
六 山をとこ

haname 汚い風呂場とかで人の垢を舐めるというヤツですね!

 姿は『画図百鬼夜行』に描かれたものが元でしょう。

画図百鬼夜行


「底闇谷」というのは、神奈川県の底倉温泉のことでしょうか?

 温泉には風呂場もたくさんありますから、そこからの連想でしょうかね。


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三つ目アイコン 僕も垢を舐めちゃおうかな、ペロペロ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname を舐めたらアカン!北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 









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北見花芽

文学やったり音楽やったり美学を貫いたりしてる自由人です♪
一応、それなりに江戸文学の専門的な研究をして、それなりの学位を取得していますヾ(๑╹◡╹)ノ"

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