
鳥山石燕の妖怪画(『今昔百鬼拾遺』)には解説文が書かれているので、原文と現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"
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『怪物画本《かいぶつえほん》』「いやミ」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]
『今昔百鬼拾遺』巻三「否哉《いやや》」[安永十(1780)年刊、鳥山石燕作画]
※画像の調整、赤字の書入れは筆者。
【原文】【現代語訳】
否哉《いやや》
否哉《いやや》
否哉《いやや》
昔、漢《かん》の東方朔《とうばうさく》、怪しき虫《むし》を見て怪哉《くハいさい》《あやしいかな》と名付《なづ》けし例《ためし》有り。
昔、漢《かん》[中国の古王朝]の東方朔《とうぼうさく》が、怪しい虫を見て、「怪哉《かいさい》《あやしいかな》」と名付けた例があります。
昔、漢《かん》[中国の古王朝]の東方朔《とうぼうさく》が、怪しい虫を見て、「怪哉《かいさい》《あやしいかな》」と名付けた例があります。
今、此の否哉《いやゝ》も、是に倣《なら》ひて名付《なづ》けたるべし。
今、この「否哉《いやや》」という妖怪も、この例をまねて、名付けたのでしょう。
今、この「否哉《いやや》」という妖怪も、この例をまねて、名付けたのでしょう。

姿は女性なのに、顔がオッサンな、否《いや》(嫌)な感じの妖怪だったので、「否哉《いやや》」と名付けたということでしょうか。
名前の由来が書かれているだけで、何をする妖怪かはサッパリ分かりません。
口裂け女みたいに、「ワタシ、キレイ?」と言って、驚かすんですかね???

ポイントは、「いやみ」の「み」の表記がカタカナの「ミ」になっていることです。
たぶん、「いや〻」[「〻」は「ゝ」と同じ、くり返しを現す文字記号]と書こうとしたけど、ミスで「〻」の点が一つ多くなってしまい「ミ」になってしまったと思われます。

つまり、水木しげる先生は、石燕の妖怪本を見ていたのは確実なのですが、それに加えて『怪物画本』というマイナー本までチェックしていたことが分かるのです。






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