今回の「徹底検証!『怪物画本』と鳥山石燕の妖怪画」は、「狂骨」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"
鳥山石燕の妖怪画をまんまパクって作られた『怪物画本』を、元になった鳥山石燕の妖怪画と比較するという企画でございますヾ(๑╹◡╹)ノ"
鳥山石燕の妖怪画(『今昔百鬼拾遺』)には解説文が書かれているので、原文と現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"
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『怪物画本《かいぶつえほん》』「釣瓶女《つるべをんな》」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]
『今昔百鬼拾遺』巻三「狂骨」[安永十(1780)年刊、鳥山石燕作画]
※画像の調整、赤字の書入れは筆者。
【原文】【現代語訳】
【解説】
---------------【原文】【現代語訳】
狂骨《きヤうこつ》
狂骨《きょうこつ》
狂骨《きょうこつ》
狂骨《きヤうこつ》ハ、井中《セいちう》の白骨《はくこつ》なり。
狂骨は井戸の中の白骨です。
狂骨は井戸の中の白骨です。
卋《よ》の諺《ことハざ》に、甚《はなハ》だしき事を「軽忽《きやうこつ》(軽骨)」と言ふも、此の恨ミの甚だしきより言ふならん。
この狂骨の恨みがトンデモナイ事から、世間の日常的な言葉として、トンデモナイ事を「軽忽《きやうこつ》(軽骨)」と言うようになったのでしょう。
【解説】
この当時は、井戸に落ちて亡くなったり、井戸に投げられて殺されたり、殺されて井戸に投げられたりして、井戸の中で白骨になる事は、珍しい事ではなかったのでしょうね。
この井戸で白骨になった者が、狂骨という妖怪になったようです。
ただ、具体的にどのようなことをする妖怪かは、全く分かりません。
「狂骨」のトンデモナイ恨みから、「軽忽《きやうこつ》(軽骨)」という言葉が生まれたと言っていますが、もちろんデタラメでしょう(笑)
『怪物画本』では、「狂骨」ではなく、なぜだか、「釣瓶女《つるべおんな》」という名前にしています。
確かに、挿絵では釣瓶から出現して、女性のように髪が長いですが、なんとも適当なネーミングだこと。
あと、井戸の周りに生えている植物はススキなどの雑草だと思われますが、『怪物画本』では、赤く着色されてしまっています。。。
ねえねえ、狂骨の胸にある丸いものって、ボタン???ヾ(๑╹◡╹)ノ"
たぶん、ボタンじゃなくて、胸骨《きょうこつ》だよヾ(๑╹◡╹)ノ"
◆北見花芽のほしい物リストです♪
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