
鳥山石燕の妖怪画をまんまパクって作られた『怪物画本』を、元になった鳥山石燕の妖怪画と比較するという、意味があるのか無いのかよく分からない企画でございますヾ(๑╹◡╹)ノ"
鳥山石燕の妖怪画(『今昔画図続百鬼』)には解説文が書かれているので、原文と現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"
鳥山石燕の妖怪画(『今昔画図続百鬼』)には解説文が書かれているので、原文と現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"
当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。



『怪物画本《かいぶつえほん》』「狸坊」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]
『今昔画図続百鬼』巻3「貉《むじな》」[安永八(一七七九)年刊、鳥山石燕作画]
※画像の調整、赤字の書入れは筆者。
【原文】【現代語訳】
貉《むじな》
貉《むじな》
貉《むじな》
貉《むじな》の化《ば》くる事、をさ/\狐《きつね》狸《たぬき》に劣らず。
貉の化け様は、なかなかどうして狐や狸にも劣りません。
貉の化け様は、なかなかどうして狐や狸にも劣りません。
或る辻堂《つぢだう》に年古《としふ》る貉、僧《そう》と化けて六時《ろくじ》の勤《つと》め怠《おこた》らざりしが、食後《しよくご》の一睡《いつすい》に我《われ》を忘《わす》れて尾《お》を出《い》だせり。
ある辻堂で年を取った貉が、僧に化けて六時の勤め[朝の六時にお経を読むこと]も怠けず行っていましたが、食後のひと眠りでぼーっとして、思わずシッポを出してしまいました。

貉が沸かしている茶釜が分福茶釜を連想させますね。
分福茶釜はタヌキのお話で、ムジナとタヌキは厳密には別の妖怪というか動物なのですが、この時代、ムジナとタヌキは混同されがちでした。
『怪物図本』では「狸坊」になっちゃってますしね。
昼寝でシッポが出て正体がバレたのは、茂林寺系の分福茶釜のエピソードが元になっているので、石燕もムジナとタヌキを混同していたかもしれませんね。




◆北見花芽のほしい物リストです♪
プライバシポリシー及びメールフォーム

にほんブログ村