haname 今回「『怪物画本』VS 鳥山石燕」は、「酒呑童子《しゅてんどうじ》」対決ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画(『今昔画図続百鬼』)には解説文が書かれているので、原文現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"

当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。


03_01Konjakuzokuhyak1Tori_0017

Konjakuzokuhyak1Tori_0017+

『怪物画本《かいぶつえほん》』「守屋靈《もりやのれい》 寺突《てらつゝ》き」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]



『今昔画図続百鬼』巻一「寺《てら》突《つゝ》き」[安永八(一七七九)年刊、鳥山石燕作画]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。


【原文】
【現代語訳】

   酒顚童子《しゆてんどうじ》
   酒顚童子《しゅてんどうじ》

 大江山《おほえやま》生野《いくの》の道に行《ゆ》き交《か》ふ人の財宝《ざいほう》を掠《かす》め取りて、積《つ》ミ貯《たくハ》ふる事、山の如し。
 酒顚童子は、大江山を越えて、生野から丹後に向かう道を、行き来する人金品奪い取ってのように積ん貯えていました。

 輟耕録《てつこうろく》に所謂《いハゆる》、鬼贓《きざう》の類なり。
『輟耕録《てっこうろく》』[中国の随筆。一三六六年序、陶宗儀《とうそうぎ》作]書かれている「鬼贓《きぞう》」[猿の妖怪が持っていた財宝の話]のようなものです。

 むくつけき鬼《おに》の肘《かいな》を枕《まくら》とし、見目好《ミめよ》き女に酌《しやく》取らせ、自《ミづか》ら大盃《おほさかづき》を傾《かた》ぶけて楽《たの》しめり。
 恐ろしい鬼の腕にし、美しい女酌《しゃく》をさせ、酒顚童子大盃を飲んで楽しみました。

 然《さ》れど、童髪《わらハがミ》に緋《ひ》の袴《はかま》着たるこそ、優しき鬼《おに》の心なれ。
 しかし、子供の髪型をして、緋色《ひいろ》の袴《はかま》着ているのは、この鬼(酒顚童子)が実は優しい心持っているという事です。

 末世《まつセ》に及んで、白衣《びやくゑ》の化物《ばけもの》出《いづ》ると、聖教《セうげう》にも侍るをや。
 なにしろ、末世《まっせ》[仏教が衰えた世の中]になると、緋色などではなく、白い着物の化け物が出ると、聖人の教えにもありますから。


haname【解説】

 これもほぼ同じ絵描かれていますが、着物の柄が全く違いますね。

 鬼の腕と言うか、鬼そのものもたれかかる酒呑童子と、酒を注ぐ大きな銚子《ちょうし》を持った女性描かれています。

 比べると、やはり石燕の方が圧倒的画力が上ですね。

 カラーであるというだけが『怪物画本』アピールポイントなのですが、酒呑童子の肌の色袖口の色が全く同じで、同化してしまっているのは、どうかと。

 末世現れるという白衣の化物については、よく分からないのですが、黒衣なので、それに相反する存在ということなのでしょうか?


---------------


三つ目アイコン 北見花芽腕枕して欲しいな三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"


haname ただただ気持ち悪い北見ヾ(๑╹◡╹)ノ"




画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




◆北見花芽のほしい物リストです♪ 



web拍手 by FC2 (IDをお持ちででない方もコメントできます)


プライバシポリシー及びメールフォーム



にほんブログ村 歴史ブログ 江戸時代へ
にほんブログ村