浮き憂き江戸文学♪

江戸時代の作品を崩し字と共に分かりやすく紹介します♪

2025年03月

[26]「産女」~パクり本(『怪物画本』)と本家(鳥山石燕の妖怪画)を比べてみたよヾ(๑╹◡╹)ノ"~

haname 今回の「パクり本(『怪物画本』)と本家(鳥山石燕の妖怪画)を比べてみたよ」は、「産女」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画をまんまパクって作られた『怪物画本』を、元になった鳥山石燕の妖怪画と比較するという、意味があるのか無いのかよく分からない企画でございますヾ(๑╹◡╹)ノ"

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『怪物画本《かいぶつえほん》』「うぶめ」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]





『画図百鬼夜行』巻2「姑獲鳥《うぶめ》」[安永五年(一七七六)年刊、鳥山石燕作画]
[江戸東京博物館所蔵 CC BY-SA 4.0]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。


haname【解説】 産女《うぶめ》は、亡くなった妊婦の妖怪で、江戸時代には多く描かれているメジャーな妖怪です。

 石燕の産女はおそらく『百怪図巻』の産女がベースになっていると思われます。

「うぶめ」『百怪図巻』

うぶめ
Sawaki Sūshi (佐脇嵩之, Japanase, *1707, †1772) - scanned from ISBN 978-4-336-04187-6., パブリック・ドメイン, リンクによる


haname 一般的には「産女」という漢字で書かれますが、石燕は「姑獲鳥」という漢字を使っています。

 これは、日本の産女と、同じく亡くなった妊婦がなるとされている中国の妖怪「姑獲鳥《こかくちょう》」が同一視されていたためだと言われています。

『和漢三才図会』44「姑獲鳥」
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haname 画力は圧倒的に石燕の方が上ですが、『怪物画本』は着色されているので生々しいです。


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haname 三つ目が産女をうらやましがってるって聞いたけど?北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 

三つ目アイコン 違う違う、産毛が生えてるだけでも、うらやましいって言ったんだよ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"



画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




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[25]「幽霊」~パクり本(『怪物画本』)と本家(鳥山石燕の妖怪画)を比べてみたよヾ(๑╹◡╹)ノ"~

haname 今回の「パクり本(『怪物画本』)と本家(鳥山石燕の妖怪画)を比べてみたよ」は、「幽霊」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

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『怪物画本《かいぶつえほん》』「幽霊《ゆふれい》」
[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]



『画図百鬼夜行』巻2「幽霊《ゆふれゐ》」[安永五年(一七七六)年刊、鳥山石燕作画]
[江戸東京博物館所蔵 CC BY-SA 4.0]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。


haname【解説】 現在では、妖怪と幽霊は別物とされることが多いですが、この頃は、幽霊は妖怪の一種として分類されていました。

 見た目はもう、現在の幽霊のイメージとほぼ同じですね。
 ただ、柳の下ではなく、柳の上に出ていますがヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname 卒塔婆は、鳥山石燕の方はちゃんと字が書いてあるようなのですが(解読は困難ですが、「南無」とかはなんとか読めます)、『怪物画本』の方は、ただのウネウネとした線で誤魔化されています。

 また、石灯籠は、鳥山石燕の「卍」のマークが、『怪物画本』では意味のない図形になっており、手を合わせている仏様の立ち姿が、台座に座った簡易な姿、月と太陽を表していると思われるマークも、ただの半円になってしまっています。

 幽霊の髪とか顔も『怪物画本』は雑ですねえ。。。


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三つ目アイコン 幽霊のコスプレをしようとしたけど、できなかったよ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname なんで?北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 

三つ目アイコン 額の三角のがハゲで滑ってつけれなかったの三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"



画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




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[24]「見越入道」~パクり本(『怪物画本』)と本家(鳥山石燕の妖怪画)を比べてみたよヾ(๑╹◡╹)ノ"~

haname 今回の「パクり本(『怪物画本』)と本家(鳥山石燕の妖怪画)を比べてみたよ」は、「見越入道《みこしにゅうどう》」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

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『怪物画本《かいぶつえほん》』「見越入道」
[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]



『画図百鬼夜行』巻三「見越《みこし》」[安永五年(一七七六)年刊、鳥山石燕作画]
[江戸東京博物館所蔵 CC BY-SA 4.0]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。


haname【解説】 今回も石燕の絵には特に説明など書かれていませんが、この時代、見越入道は超メジャー妖怪でした。
妖怪の親玉とされていることも多いです。

というわけで、今回は、江戸時代に書かれた見越入道の絵を、手元にあった分だけですが、どどんと一気に載せておきますヾ(๑╹◡╹)ノ"

『百怪図巻』見越入道[元文2(1737)年成立]

見越入道
Sawaki Suushi (佐脇嵩之, Japanese, *1707, †1772) - scanned from ISBN 4-3360-4187-3., パブリック・ドメイン, リンクによる
※wikioediaより


『妖相生の盃』[宝暦12(1762)年刊]見越之介、見越入道
妖相生盃02妖相生盃01



『妖怪雪濃段』[宝暦13(1763)年刊]見越大坊主
妖怪雪濃段


『化物昼寝鼾』[天明4(1784)年刊]見越入道
化物昼寝鼾


『夭怪着到牒』[天明8(1788)年刊]見越入道
夭怪着到牒


『ばけものつわもの二日替』[寛政2(1790)年刊]見越入道
二日替


『大昔化物双紙』[寛政7(1795)年刊]見越入道
大昔化物双紙


『花咲き爺』[文化9(1812)年刊](見越入道)
花咲き爺

『百種怪談妖物双六』[安政5(1858)年刊]見越入道
百種怪談妖物双六


『十界双六』見越入道
十界双六


『お化けかるた』見越入道

みこしがたけみこし入道
パブリック・ドメイン, リンク
※wikipediaより



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三つ目アイコン 僕も見越入道になれるかな三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname 君の場合は寝坊ばっかりしてるから、なれるとしたら寝過ごし入道だな北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 



画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




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北見花芽

文学やったり音楽やったり美学を貫いたりしてる自由人です♪
一応、それなりに江戸文学の専門的な研究をして、それなりの学位を取得していますヾ(๑╹◡╹)ノ"

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