浮き憂き江戸文学♪

江戸時代の作品を崩し字と共に分かりやすく紹介します♪

2024年07月

[10]「そうげん火」対決! ~『怪物画本』VS 鳥山石燕~

haname 今回の「『怪物画本』VS 鳥山石燕」は、「そうげん火」対決ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画(『画図百鬼夜行』)には解説文書かれているので、原文現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"

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『怪物画本《かいぶつえほん》』「宗玄火《そうげんび》」
[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]




『画図百鬼夜行』巻二「叢原火《そうげんび》」[安永五年(一七七六)年刊、鳥山石燕作画]
[江戸東京博物館所蔵 
CC BY-SA 4.0]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。



【原文】
【現代語訳】
   
〇 叢原火《そうげんび》
〇 叢原火《そうげんび》

 洛外《らくぐわい》西院《さいゐん》の南、壬生寺《みぶでら》の辺《ほとり》に在《あ》り。
 洛外《らくがい》[都の外れ]西院《さいいん》[かつて淳和院があった辺りの地名]壬生寺《みぶでら》辺り怪火現れます。

 俗、是を朱雀《すざく》の宗源火《そうげんび》と言う。
 世間一般では、この怪火のことを「朱雀《すざく》の宗源火《そうげんび》[宗玄火]言います。


haname【解説】

『怪物画本』の方は、石燕に比べると、ヒゲも無くて、なんだか弱っちく見えますね。

「そうげん火」に関しては、以前取り上げたので、詳しくはそちらをご覧くださいませ。



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三つ目アイコン むしゃむしゃ、そうげん火っておいしいよね三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

haname いや、食べてるのは、芋けんぴ北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 



画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




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[12]「提灯火」対決! ~『怪物画本』VS 鳥山石燕~

haname 今回の「『怪物画本』VS 鳥山石燕」は、「提灯火」対決ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画(『今昔画図続百鬼』)には解説文書かれているので、原文現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"

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『怪物画本《かいぶつえほん》』「挑灯火《てうちんび》」
[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]




『今昔画図続百鬼』巻二「提燈火」[安永八(一七七九)年刊、鳥山石燕作画]

※画像の調整、赤字の書入れは筆者。



【原文】
【現代語訳】
   
   提燈火《てうちんび》
   提灯火《ちょうちんび》

 田舎等《いなかなど》に、提灯火《てうちんび》とて、畔道《あゼミち》に火の燃ゆる事有り。
 田舎などで、提灯火と言って、畦道《あぜみち》燃えていることがあります。

 名にし負ふ、夜《よる》の殿《との》の下部《しもべ》の持てる、提灯《てうちん》にや。
 これは、誰もが知る夜の殿[「狐」の異称]下僕が持っている提灯でしょうか。


haname【解説】

 提灯火は、石燕の解説では、下っ端のキツネが持っている提灯の火だと言っていますが、ではキツネのシッポから火が出ていますね。

 石燕のキツネは、淡く浮かびあがっているように、怪しい感じ描かれていますが、『怪物画本』の方は、キツネベタ塗りされちゃって台無しです。

 正直、「狐火《きつねび》」と思いっきり被ってるような気がします。


 というか、火関係の妖怪って区別が難しいですよね


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三つ目アイコン 見て見て、提灯火だよ三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

鼻提灯+

haname それはただの鼻提灯じゃねえか北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 



画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




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[9]いやみ??? いやや??? ~『怪物画本』VS 鳥山石燕~

haname 今回の「『怪物画本』VS 鳥山石燕」は、「いやや」対決ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画(『今昔百鬼拾遺』)には解説文書かれているので、原文現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"

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『怪物画本《かいぶつえほん》』「いやミ」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]



『今昔百鬼拾遺』巻三「否哉《いやや》」[安永十(1780)年刊、鳥山石燕作画]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。



【原文】
【現代語訳】
   
   否哉《いやや》
   否哉《いやや》

 昔、漢《かん》の東方朔《とうばうさく》、怪しき虫《むし》を見て怪哉《くハいさい》《あやしいかな》と名付《なづ》けし例《ためし》有り。
 昔漢《かん》[中国の古王朝]東方朔《とうぼうさく》が、怪しい虫見て「怪哉《かいさい》《あやしいかな》」名付けた例があります。

 今、此の否哉《いやゝ》も、是に倣《なら》ひて名付《なづ》けたるべし。
 今、この「否哉《いやや》」という妖怪も、この例まねて、名付けたのでしょう。 


haname【解説】

 姿女性なのに、オッサンな、否《いや》(嫌)な感じの妖怪だったので、「否哉《いやや》」名付けたということでしょうか。

 名前の由来書かれているだけで、何をする妖怪かはサッパリ分かりません

 口裂け女みたいに、「ワタシ、キレイ?」言って、驚かすんですかね???

haname で、問題は、石燕「いやや」という名前妖怪が、『怪物画本』では「いやみ」という名前に、どうして変更されたのか。

 ポイントは、「いやみ」「み」表記カタカナの「ミ」なっていることです。

 たぶん、「いや〻」[「〻」は「ゝ」と同じ、くり返しを現す文字記号]書こうとしたけど、ミス「〻」一つ多くなってしまい「ミ」になってしまったと思われます。

haname で、面白いのは、妖怪マンガの巨匠水木しげる先生は、この妖怪「いやみ」登場させていることです。

 つまり、水木しげる先生は、石燕の妖怪本見ていたのは確実なのですが、それに加え『怪物画本』というマイナー本までチェックしていたことが分かるのです。


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三つ目アイコン うふふ、ワタシ、キレイ?三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"

HyakkishuYiV3Tori_0014+++

haname ぎゃ~!北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" (ドン!)

三つ目アイコン (ぽちゃん。)



画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




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北見花芽

文学やったり音楽やったり美学を貫いたりしてる自由人です♪
一応、それなりに江戸文学の専門的な研究をして、それなりの学位を取得していますヾ(๑╹◡╹)ノ"

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