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狂歌百鬼夜興
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『狂歌百鬼夜興《きょうかひゃっきやきょう》』[天保元(1830)年刊、菊廻屋真恵美《きくのやまえみ》編、青洋《せいよう》画、虎岳《こがく》画]
大阪公立大学中百舌鳥図書館所蔵(CC BY)国書データベース
※カラーの画像は、こちらでご覧になれます。国書データベース
※以下、赤字の書入れは筆者。
【原文】
▢一ツ眼《め》
【解説】
狂歌の内容は、旅の途中、「どうしよう、今晩、泊まる所がないなあ、あ、あそこに家の灯火が見える! あそこに泊めてもらおう、助かった~!」って近寄ってみたら、家ではなくて野寺で、しかも灯火ではなくて一つ目小僧の光る目だった、という恐怖体験です(笑)
挿絵は、舐め女が宮中に仕える官女姿なので、それに合わせて一つ目も宮中に仕える蔵人姿に描かれていて、二人で破れ車を引いています。
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狂歌百鬼夜狂
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『狂歌百鬼夜狂《きょうかひゃっきやきょう》』[天明五(1785)年刊、平秩東作《へづつとうさく》編]狂歌百鬼夜狂 / へつゝ東作 [編]
【解説】
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狂歌百物語
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『狂歌百物語《きょうかひゃくものがたり》』[嘉永六(1853)年刊、天明老人尽語楼《てんめいろうじんじんごろう》編、竜斎正澄《りゅうさいまさずみ》画]
※富山大学附属図書館ヘルン文庫所蔵 富山大学学術情報リポジトリ
【解説】
本編中では「一目」と書かれていますが、目録では「一目小僧」と書かれています。
笹藪の中から顔を出す一つ目、どういうシチュエーションなのかよくわかりません(笑)
宿借らむ 灯火《ともしび》と見て 立ち寄れば 野寺の門に 一つ目小僧
【現代語訳】
▢一つ眼《め》
今晩の宿を借りようと思いまして、家の灯火らしきものが見えたので立ち寄ってみましたら、灯火ではなくて、野寺の門に立つ一つ目小僧の目が光っていたのでした、ぎゃー!
今晩の宿を借りようと思いまして、家の灯火らしきものが見えたので立ち寄ってみましたら、灯火ではなくて、野寺の門に立つ一つ目小僧の目が光っていたのでした、ぎゃー!

狂歌の内容は、旅の途中、「どうしよう、今晩、泊まる所がないなあ、あ、あそこに家の灯火が見える! あそこに泊めてもらおう、助かった~!」って近寄ってみたら、家ではなくて野寺で、しかも灯火ではなくて一つ目小僧の光る目だった、という恐怖体験です(笑)
挿絵は、舐め女が宮中に仕える官女姿なので、それに合わせて一つ目も宮中に仕える蔵人姿に描かれていて、二人で破れ車を引いています。
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狂歌百鬼夜狂
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『狂歌百鬼夜狂《きょうかひゃっきやきょう》』[天明五(1785)年刊、平秩東作《へづつとうさく》編]狂歌百鬼夜狂 / へつゝ東作 [編]
【原文】
一つ目小僧 光《ひかる》
雨降りて 振り出《いだ》したる 一つ目の 小僧は轆轤《ろくろ》 首の裏目《うらめ》歟《か》
一つ目小僧 光《ひかる》
雨降りて 振り出《いだ》したる 一つ目の 小僧は轆轤《ろくろ》 首の裏目《うらめ》歟《か》
【現代語訳】
一つ目小僧 by 頭光《つむりひかる》
雨が降って、サイコロを振ったようにコロンと出てきた一つ目小僧は、サイコロだったらろくろ首の裏の目だよね。
雨が降って、サイコロを振ったようにコロンと出てきた一つ目小僧は、サイコロだったらろくろ首の裏の目だよね。

なんで、雨が降って、一つ目小僧が出てきたか。
それは、小僧系の妖怪は雨の日に出るのが定番だからです。
「雨が降る」と「サイコロを振る」を掛けているわけですが、サイコロの一の裏は六、一つ目小僧の裏はろく(六)ろ首というシャレです。
恐ろしさのあまり、例える必要もないのに、思わずサイコロに例えてしまったのでしょうか(笑)
狂歌百物語
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『狂歌百物語《きょうかひゃくものがたり》』[嘉永六(1853)年刊、天明老人尽語楼《てんめいろうじんじんごろう》編、竜斎正澄《りゅうさいまさずみ》画]
※富山大学附属図書館ヘルン文庫所蔵 富山大学学術情報リポジトリ

本編中では「一目」と書かれていますが、目録では「一目小僧」と書かれています。
笹藪の中から顔を出す一つ目、どういうシチュエーションなのかよくわかりません(笑)


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