haname 一つ目妖怪界のスターとでも言うべき、超メジャーな妖怪で、いろんな姿シチュエーション登場しますよね。


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狂歌百鬼夜興
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一つ眼01一つ眼02
『狂歌百鬼夜興《きょうかひゃっきやきょう》』[天保元(1830)年刊、菊廻屋真恵美《きくのやまえみ》編、青洋《せいよう》画、虎岳《こがく》画]
大阪公立大学中百舌鳥図書館所蔵(CC BY)国書データベース
※カラーの画像は、こちらでご覧になれます。国書データベース
※以下、赤字の書入れは筆者。


【原文】

▢一ツ眼《め》

 宿借らむ 灯火《ともしび》と見て 立ち寄れば 野寺の門に 一つ目小僧


【現代語訳】

▢一つ眼《め》

 今晩の宿借りようと思いまして、家の灯火らしきものが見えたので立ち寄ってみましたら、灯火ではなくて、野寺の門に立つ一つ目小僧光っていたのでした、ぎゃー!


haname【解説】


 狂歌の内容は、旅の途中、「どうしよう、今晩泊まる所がないなあ、あ、あそこに家の灯火が見える! あそこに泊めてもらおう、助かった~!」って近寄ってみたら、ではなくて野寺で、しかも灯火ではなくて一つ目小僧の光る目だった、という恐怖体験です(笑)


 挿絵は、舐め女宮中に仕える官女姿なので、それに合わせて一つ目宮中に仕える蔵人姿に描かれていて、二人破れ車を引いています。



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狂歌百鬼夜狂
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『狂歌百鬼夜狂《きょうかひゃっきやきょう》』[天明五(1785)年刊、平秩東作《へづつとうさく》編]狂歌百鬼夜狂 / へつゝ東作 [編]


【原文】

    一つ目小僧  光《ひかる》

 雨降りて 振り出《いだ》したる 一つ目の 小僧は轆轤《ろくろ》 首の裏目《うらめ》歟《か》


【現代語訳】

   一つ目小僧  by 頭光《つむりひかる》

 雨降ってサイコロ振ったようにコロンと出てきた一つ目小僧は、サイコロだったらろくろ首裏の目だよね。


haname【解説】

 なんで、が降って、一つ目小僧が出てきたか。
 それは、小僧系の妖怪雨の日に出るのが定番だからです。

「雨が降る「サイコロを振る掛けているわけですが、サイコロつ目小僧ろく(六)ろ首というシャレです。
 恐ろしさのあまり、例える必要もないのに、思わずサイコロ例えてしまったのでしょうか(笑)


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狂歌百物語
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狂歌百物語
『狂歌百物語《きょうかひゃくものがたり》』[嘉永六(1853)年刊、天明老人尽語楼《てんめいろうじんじんごろう》編、竜斎正澄《りゅうさいまさずみ》画]
※富山大学附属図書館ヘルン文庫所蔵 富山大学学術情報リポジトリ



haname 【解説】

 本編中では「一目」書かれていますが、目録では「一目小僧」書かれています。

 笹藪からを出す一つ目、どういうシチュエーションなのかよくわかりません(笑)


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けへ目ひとつ やった~! こちらに引っ越してから初登場一つ目だよ、よろしくね!ヾ(๑╹◡╹)ノ"


尾州の良男


三つ目アイコン 三つ目も引き続きよろしくね!三つ目ヾ(๑╹◡╹)ノ"


haname え、えと、二つ目もよろしくね!北見ヾ(๑╹◡╹)ノ"


妖怪画本・狂歌百物語
京極 夏彦
国書刊行会
2008-08-01







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