haname 今回の「徹底検証!『怪物画本』と鳥山石燕の妖怪画」は、「青行灯」ですヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画をまんまパクって作られた『怪物画本』を、元になった鳥山石燕の妖怪画と比較するという、意味があるのか無いのかよく分からない企画でございますヾ(๑╹◡╹)ノ"

 鳥山石燕の妖怪画(『今昔百鬼拾遺』)には解説文が書かれているので、原文と現代語訳もちゃんと載せますよヾ(๑╹◡╹)ノ"

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『怪物画本《かいぶつえほん》』「青女房」[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写]




『今昔百鬼拾遺』巻二「靑行燈《あをあんどう》」[安永十(1780)年刊、鳥山石燕作画]


※画像の調整、赤字の書入れは筆者。


【原文】
【現代語訳】
   
   靑行燈《あをあんどう》
   青行灯《あおあんどん》

 燈《ともしび》消えんとして、又、明らかに影《かげ》憧々《どう/゛\》として暗き時、青行燈《あをあんどう》と言へる物、現ハるゝ事有りと云ふ。
 行灯《あんどん》の火が今にも消えようとして、影が大きく揺れて暗くなる時、青行灯という妖怪が現れる事があると言います。

 昔より百物語を為《な》す者ハ、青き紙《かミ》にて行燈《あんどう》を貼る也。
 昔から百物語をする人は、青い紙を行灯に貼ります。

 昏夜《こんヤ》に鬼《き》を談《だん》ずる事 勿《なか》れ。
 夜中に怪談話をしてはいけません。

 鬼《き》を談《だん》ずれバ、怪《くハい》到ると言へり。
 怪談話をすると怪奇現象が起こると言います。


haname【解説】

 百物語や青行灯について詳しくは、本館の過去記事や寄稿した記事をご参照いただきたく存じます。



 最後の「昏夜に鬼を談ずる事勿れ。鬼を談ずれバ、怪到ると言へり」という一文は、元々は中国の『竜城録』という書物に記された文章で、日本の『伽婢子』にも引用されており、おそらく石燕は『伽婢子』に依ったと思われます。

『怪物画本』では「青女房」という名前になっていますが、「青女房」は全く別の妖怪です。
「青女房」に関しては、また改めて。
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『今昔画図続百鬼』巻二「靑女房」[安永八(一七七九)年刊、鳥山石燕作画]



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haname 君はどう見ても青坊主だよね北見ヾ(๑╹◡╹)ノ" 



画図百鬼夜行
鳥山 石燕
国書刊行会
1992-12-01




◆北見花芽のほしい物リストです♪ 



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