今回は、腹鼓《はらつづみ》です。当ブログは広告・PR・アフィリエイト等を含みます。
一寿斎芳員画『百種怪談妖物双六《むかしばなしばけものすごろく》』
(安政五[1858]年刊)


丁鳴原《たんぽはら》の腹鼓《はらつゞみ》
二 九尾《きうび》の狐《きつね》
三 茂林寺《もりんじ》
四 やまびこ
五 見越入道《みこしにうだう》
はらの皮《かハ》そんじて一ト廻《まハ》りやすみ
どこからともなく聞こえてくる鼓の音は、タヌキが腹を膨らませて打っている腹鼓だろう、というやつですね♪ 今と違ってこの頃はさえぎるような大きな建物もなく、夜も騒がしくなかったでしょうから、目では全く確認できないようなかなり遠くの音も、風に乗って聞こえてきたのでしょうね。
全国各地にこのような伝承はあるようで、有名どころでは「本所《ほんじょ》[東京都墨田区]七不思議」の一つに「狸囃子」があり、童謡の「証城寺の狸囃子」もこの手の伝承を元に作られた歌です。
歌のように、この絵でもちゃんと十五夜と思われる満月の下で腹鼓を打っていますね。 描かれている花は、紫が桔梗《ききょう》で、黄色が女郎花《おみなえし》でしょう。
どちらの花も「秋の七草」です。
お月様には、「腹の皮損じて一廻り休み」と書かれています。
調子に乗って叩きすぎたのか、腹の皮が破れて一回休みということです。
「たんぽ原」はおそらく実在の地名ではないと思われます。「たんぽ」は綿などを布で包んで球状にして、棒を取り付けたりしたものです。
墨をつけてポンポンと叩いて拓本をとったり、刀をポンポンと叩いて掃除するときなどに使います。
つまり「たんぽ」を使う際の、「ポンポン」という動作から腹鼓の音を連想して付けられた架空の地名でしょうのでしょう。
あるいは、タヌキの膨らんだお腹が「たんぽ」の形みたいだからでしょう。
「たんぽ」は漢字で「打包」と書きます。
更に漢字を変換すると、「包《つつみ》」→「鼓《つづみ》」、「原」→「腹」、従って「たんぽ原」→「打鼓腹」となります。
つまり、「たんぽ原」は「腹鼓を打つ」と言う意味になります。
ここでは「たんぽ」は「丁鳴」という字になっていますが、これは腹鼓が「数丁[一丁(町)は約109メートル]もの距離まで鳴り響く」という意味で当てられた、完全な当て字でしょうね。
ペチペチ
何やってるの?
タヌキが腹鼓なら、僕は頭鼓かなって◆北見花芽のほしい物リストです♪
プライバシポリシー及びメールフォーム
にほんブログ村


